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Crimson, White & Indigo

グレートフルデッドが89年にPhiladelphiaのJFKスタジアムで約100,000人のデッドヘッズを前にプレイしたコンサートの映画を観てきました。60年代に結成されたバンドが、89年に10万人近くを動員している事にまず驚きます。ストーンズなどもツアーをすればスタジアムを埋めますが、彼等は数年に1回のツアー。しかし、デッドはほぼ毎年のように全米をツアーをしていてこれだけの人を集めていたのです。彼等がいかに進化し続け、新しいデッドヘッズが増え続けたのかを表しています。解散してからも僕のようにファンになる人間もいるわけで、もはやグレートフルデッドというのは一つの文化です。

映画ですが、大画面で見るジェリーさんの笑顔はとても優しく、2曲目のIKO IKOから何故か涙が止まらなくなってしまいました。それは、もうジェリーさんはこの世にはいない寂しさからか?それとも会場で最高にエンジョイしているデッドヘッズの姿を見て、そこに自分がいない事が悲しくてか?なんでだろう。きっと色々な事が重なったんだと思いますが、一つだけ強く感じた事があります。それは、スクリーンの中の最高に盛り上がっているデッドヘッズ、そして本当に楽しそうに演奏しているデッドのメンバーと、時空を超えて一つになれたという感覚が、心の底の方から沸き上がって体中を包みこみ、グレートフルデッドという世界を共有する事ができた事です。

はい。そうです。これはもう完璧に僕の主観的な世界の中でおこった事なので、これを読んでいる人は、とうとうこいつ頭がおかしくなったなと思うかもしれません。そう思われてもしょうがないです。しかし、グレートフルデッドとはそういう物なのです。

この映画を見ていてもう一つ思った事があります。

デッドが、71年に出したアルバムのスリーブに

DEAD FREAKS UNITE: Who are you? Where are you? How are you?
Send us your name and address and we'll keep you informed.
Dead Heads, P.O. Box 1065, San Rafael, California 94901.

というメッセージがプリントしてありました。”デッドフリークスへ、君は誰?どこに住んでるの?何をしてるの? 名前と住所を教えてくれよ。俺達の事を教えるからさ”。これをきっかけに、ファンとデッドが緩やかに繋がり合い、ここからデッドヘッズが産まれ、グレートフルデッドという社会ができたのです。

これってもしかしたらツイッターの思想と似てないですか?
ちなみにデッドもサンフランシスコ出身です。

ツイッターにハマってブログが疎かになっている、自分への言い訳かもしれないですね。

さあ、映画のCDも届いたのでこれからNew Rideをする事にしよう。

Jerry_garcia.jpg

BGM: Grateful Dead "Crimson, White & Indigo Philadelphia, July 7, 1989

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Sugar Magnolia

最近一番興味がある事は"食"です。
別にグルメとかそういう事ではなくて、
食べる事もそうだけど、食材や、食が売られる環境など、すべてに興味があります。

食に興味を覚えてから、毎週近所で行われる地元の農家の人達が集まる朝市(Farmer's Market)に行くのが楽しみで、どれくらい楽しみかというと、朝日が出る前に目が覚めてしまうくらい楽しみです。

数年前にサンフランシスコに行った時に、どこで何を食べようかと調べたら色々面白い店を発見して、その時の気持ちが服のバイヤーをしていた時に、新しいショップやブランドを見つけた時と同じで自分でびっくりしました。
そして、シェフはもとより、真剣に野菜作りをしている人、パンを作っている人、ハムを作っている人、などなど、関わっている人に若者も多く、そういった若い人達は僕の目には新人のファッションデザイナーと同じに映りました。

そんなサンフランシスコで、ひと際僕の目を引いたのは、個人経営のカフェやコーヒー屋さんでした。その時に行ったすごくおいしかったレストランでも、知らないブランドのコーヒーが提供されていました。
サンフランシスコの友人に教えてもらったのですが、個人で焙煎機を買って自転車で売り歩いているコーヒー屋さんもいるそうです。

そして最近僕の住む街にも、個人経営のカフェやコーヒー屋さんがポツポツできてきました。
良くアメリカの友人に、「お茶を飲む事を茶道という物にした日本では、コーヒーに人生を賭けている人がやっているカフェがある」と教えてあげるのですが、アメリカにもそういった人達がでてきたという事ですね。

先日、友人に教えてもらった近所のカフェに朝食を食べにいった時、コーヒー豆を焙煎している若者がいたので話をしたら、近々お客さんがコーヒー豆を選んで、注文してから1杯づつサイフォンで入れるカフェをオープンするんだと言ったので、「日本の昔からあるカフェはまさにそのスタイルで、コーヒーはブラジルやモカなど豆と選んで注文すると、マスターがサイフォンで1杯づついれてくれるんだよ。でも、スターバックスが上陸してそういったカフェは潰れていってるんだ」という話をしたら、彼は申し訳なさそうな顔をして、「でもアメリカでは、逆に僕らのような個人のコーヒーショップができてきて、スターバックスのようなチェーン店が潰れていってるんだ」と言っていました。そして、今度カフェをオープンする場所は、元々どこにでもあるチェーン店が集まったモールが潰れた場所にできる、彼等のように個人経営のショップを集めたモールだよと教えてくれました。

彼にカフェがオープンしたら必ず行くからと約束して店を出たのですが、なんだかとても良い気持ちになりました。
ちょっと,DeadやPhishのコンサートに行った時と同じような気持。
そうか、デッドやフィッシュが今だにこの国でこれだけ人気があるって事は、逆に言えばそれだけアメリカの中にあの頃の良い部分が引き継がれているって事だもんな。

僕の住む街も捨てたもんじゃないな。

burger_king_dead_heads.jpg


BGM:Blues For Allah Session by Grateful Dead
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zizipie

Author:zizipie
南カリフォルニアに住んで数十年、ある日突然Grateful Deadにハマってしまった、新米デッドヘッドの日々の暮らし。

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